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【エンジニアブログ】最新無線LAN規格「IEEE 802.11ac」

 ひと昔前までは、無線LANイコール PCとなっていたと思います。しかし、最近ではPCのほかにスマホやタブレット端末、 ゲーム機など生活のあらゆる面で使用されています。そんな中、今年の1月に「IEEE 802.11ac」という新しい規格が承認されました。 今回は、そんな無線LAN規格「IEEE 802.11ac」について説明したいと思います。

「IEEE 802.11ac」とは?

 IEEE 802.11acとは、無線LANの標準規格の一つで、2009年に規格化されたIEEE 802.11nの後継となる第5世代の規格です。 5GHz帯の電波を用いて、高速なデータ通信を行うことができ、帯域幅の拡大や通信の多重化(以下MIMO)、 変調方式の変更などによりデータ通信速度をより高速化しています。

 IEEE 802.11nでは、5GHz帯の他にも2.4GHz帯も使用されていましたが、IEEE 802.11acでは5GHz帯のみとなっています。 これは、2.4GHz帯がBluetoothやIEEE 802.11gなどで混雑しがちな帯域を避ける為ではないでしょうか。

 帯域幅はIEEE 802.11nでは40MHzまでだったのに対し、IEEE 802.11acでは4倍の160MHzまで利用できるようになりました。 変調方式に関しては、IEEE 802.11nでは6ビット(64QAM)に対し、IEEE 802.11acではさらに高度な8ビット(256QAM)となり 一度に送信する情報も4倍になりました。

無線LANイメージ

「IEEE 802.11ac」と「IEEE 802.11n」の通信速度の比較

 IEEE 802.11acについて調べていたところ、通信速度について実際に計測した結果がありましたので、ご紹介したいと思います。 比較対象は4年前のIEEE 802.11n対応無線LANとなっています。結果は以下の通りです。


  •   ・至近距離での計測
         IEEE 802.11ac:下り 104Mbps   上り  76Mbps
         IEEE 802.11n :下り  95Mbps   上り  62Mbps

  •   ・壁材などの遮蔽物を含めて15m離れての計測
         IEEE 802.11ac:下り  36Mbps   上り  33Mbps
         IEEE 802.11n :下り  19Mbps   上り  23Mbps

 IEEE 802.11acの104Mbpsに対してIEEE 802.11nは95Mbpsとわずかの差となっています。この結果を見て、余り変わらないのでは?と思う方も居られるかもしれません。 確かに至近距離での計測結果をみた場合はそうでしたが、壁材などの遮蔽物を含めて15mほど離れて比較した結果をみると、IEEE 802.11acが36Mbps、IEEE 802.11nが19Mbpsと倍近い結果となっています。

 これは、前項で記述しました帯域幅の拡大や通信の多重化(MIMO)により回り込みが強くなっているからではないでしょうか。

最後に

 今年1月から正式版が承認されたので、まだ対応しているPCやスマホは少ないですが、今後の買換え時に考えてみては如何でしょうか。

 弊社では2.4GHzの無線モジュールを扱っていますので、無線LANなどを使用した干渉試験も行っており、 無線開発において幅広い実績(無線開発.com)がございます。 無線化をお考えの方、無線でお困りの方は、是非弊社にご相談ご相談。最適なハード、ソフトの提案をすることで、 お客様のご要望に最適な形でお応えします。

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