MDBT42Q-AT-UART-S(RAYTAC製BLEモジュール評価ボード)に接続してある実験基板の説明をします。
以下に示す図が評価ボードと実験基板の接続図です。

実験基板接続図
実験基板接続図

左に示した図の点線で囲まれた部分が外付けで作った実験基板部です。大きく分けてUSB-シリアル変換ケーブルを接続するための部分(上側)と、評価基板の制御部の二つのブロックがあり、これをユニバーサル基板に載せてあります。

評価基板から引き出すのは通信用としてTXD/RXD、そしてGNDです。基板の動作制御用にはリセット/Flash defaultの二本(+GND線)を使います。TXD/RXDの信号線は上の図の様に、USB-シリアル変換のTXDを評価基板のRXDに、USB-シリアル変換のRXDを評価基板のTXDに接続してください。
リセットは評価基板内のモジュールの動作を初期化するものです。
Flash default端子は、このモジュールが親側(スマホとかタブレット)と通信状態になった時に、RXDラインから入って来るデータがモジュールの制御コマンドなのか、単に親機への送信データなのかを区別するために使っています。(他にも名前どおり、フラッシュメモリの内容をデフォルトに戻すと言う機能も持っています。)
通信中にこの端子が”High”だとRXD端子から入って来る信号を通信データと見なし、端子が”Low”の場合はモジュールに対するコマンドとして解釈します。例えば、この端子が”High”の時にRXDのラインから「AT+DISCONNECT」と言う文字列が入ってきた場合は、そのままスマホ又はタブレットにデータとして流しますが、Flash default端子が”Low”の時に「AT+DISCONNECT」と言う文字列が入ってきたら「通信を切断せよ」と言うコマンドとして解釈し、スマホ又はタブレットとの通信を終了させます。
UART PDの端子はUART(TXD/RXD)の機能をパワーダウン(機能を停止して低消費電力化)する為の端子ですが、この実験では常にUARTの機能を有効にするためコネクタ上でGNDに接続しています。(“High”又はオープンでパワーダウン、GND接続でUART機能が有効になります。)

評価基板との接続部

左の写真の様に通信用のTXD/RXDと制御用のリセット信号、Flash default信号を引き出してきます。
UART PD信号は、端子から引き出して直ぐにコネクタで折り返してGNDに接続してあります。

評価ボードと実験基板を接続した状態
評価ボードと実験基板を接続した状態