実験に用いた回路は以下のとおりです。
U1がESP32開発ボードになります。I2C接続の温度センサー(センシリオン社製STS21)はCN1に接続します。
LEDはHIGHでオン(点灯)、スイッチは開発ボード内でプルアップされており(ソフト設定)、回路図のオン方向でLOWとなります。
LEDの接続された出力ポートはIO32とIO33、スイッチの接続された入力ポートはIO25とIO26になります。
電源はUSB端子から供給されますので、特に外部電源との接続は必要としませんが、PCと接続せずに開発ボード単体で動作させたい場合は「EXT_5V」と「GND」の間に電源(5V)を供給してください。

ESP32実験回路
ESP32実験回路

実験回路の写真を以下に示します。

実験回路(上面)
実験回路(上面)

実験回路(斜め上から)
奥に見える(立ててある)部品が温度センサー

I2C接続の温度センサーは、以前姉妹サイト(組込開発.com)の技術コラムで紹介したセンシリオン社製のSTS21です。このセンサーは0.01℃の分解能(14ビットモード時)を持っていますが精度は常温付近で±0.2℃(TYP.)です。最大誤差は±0.4℃有りますので注意が必要です。
実験での表示は百分の一度まで表示していますが数値はアテにはなりません。同じセンサーで短時間の間に温度が上がった/下がったの判断には使えますが、別のセンサーでの測定結果とはセンサーの精度である±0.4℃以内の数値を比較する事は余り意味が有りません。
最近のデジタル機器は、やたらと表示桁数は多いのですが精度をきちんとカタログなり取り扱い説明書から読み取っておかないと意味の無い事をしてしまいますので注意してください。

センサー部拡大写真
センサー部拡大
センサー写真
センサー写真

左の写真がセンサー部の拡大です。このセンサーは面実装品ですので、変換基板を作成し、SIP(Single-in-line)の形にしてユニバーサルボードに載せられるようにしてあります。